「子供たちのため男」にはご用心
以前に『子供は大人のミニチュアではない』を書きました。
このことを理解していない指導者がまだ多い。
大人はケガをしても治る。でも子供は違います。
最悪、再生しない場合だってあるんです。
少年野球の指導者が肩や肘に無頓着・無関心では困ります。
さらには「私は休むなとは言ってない」とか「本人が試合に出たいと言った」とか、休めない空気に忖度して痛みを我慢してプレーする子たちにそんな冷酷な言葉を放つ指導者はもう最悪です。
そもそもそういう雰囲気をお前が作っとるんじゃい!
今回はそんなお話
「一年かけてチームを作る」とか
「ワンチームになろう」とか
その時点で子どもにプレッシャーをかけていることに気付けないのが痛いです。
さらに指導者自らが熱くなり過ぎてチーム内に休みづらい雰囲気をつくってしまうこともよくある話です。
その上でそんなことを(私は休むなとは言ってない、本人が試合に出たいと言ったとか)堂々と言ってる人は痛いの通り越してかなりヤバい人です。
そもそも子供の心を理解することができていない。
遅かれ早かれ大ケガするのがオチです。
人数が少ないのにそんなに試合ばっかりやってたらケガするの当たり前だろうに。
「何が子供たちが望んだ」だよ。
大体「子供たちのため」みたいなセリフを多用する人間はダメです。
試合が多いのは子供たちが望んだから仕方ない。
弱いと可哀想だから強くするのは子供たちのため。
試合に出れなくても将来君のためになるよ。
子どもたちのためにポジションを固定したんだ。
子供たちのためにレギュラーと補欠に分けたんだ。
子どもたちが勝ちたがってるから勝利に固執するのは良いことなんだ。
そんなわけあるかい!
それ全部言い訳だろ!
「子供たちのため」と言えば何でも通ると思ってる。
ケガをしても仕方がない。
全員が試合に出れなくても仕方がない。
選手を引き抜くのも子供たちのため。
しまいには
子供たちのためなら大会を奪ってもいい。
子供たちのためならお金も持ち去ってもいい。
子供たちのためなら女房を盾にしてチームを乗っ取ってもいい。
そんなのおかしいぜ!
子供を口実にしてるだけだ。
「子供たちのために」は前提だから。
当たり前だから。
勝利とか強さとか目先のことばかり考えてるから見えないんだ。
もっと本質を追わなきゃダメだ。
子供たちの未来のために本当に必要なことは何だ?
近所で強いとか上手いとか評判になることがそんなに大事か?
というわけで巷に多い
「子供たちのため男」には注意しましょう。
子供たちのために。。。
。。。
意外とよく使います。
次回は「チームのために保護者」です。