大事なことはすべて『キャプテン』が教えてくれた

『キャプテン』は、僕らが生まれるちょっと前、1972年に「月刊少年ジャンプ(集英社)」で連載されていた、ちばあきおの野球漫画です。

サッカー少年なら『キャプテン翼』がバイブルだったように、キャプテンは多くの野球少年のバイブルでした。

僕が初めて『キャプテン』を見たのはアニメ版で、1983年に放送されていました。

9歳の頃でした。

その後、何度も再放送されたりしていますが、人生で最も観ている野球アニメ(漫画)です。

今でも理想の男と聞かれたら迷わず「谷口タカオ」と答えます。

(ウソですけど。)

でも、それぐらい好きなのです。

あらすじとしては

野球の名門青葉学院から墨谷二中に転校してきた主人公・谷口タカオは、野球部へ入部するためにグラウンドを訪れ、練習に参加しようと青葉時代のユニフォームに着替えた。
そのユニフォームに気付いた野球部員は、勝手に谷口を名門青葉のレギュラー選手だったと思いこんでしまう。
しかし実際は、谷口は2軍の補欠でレギュラーにはほど遠い選手だった。
そのことを気が弱くて言い出せない谷口は、周囲の期待に応えるべくすさまじい陰の努力を続け、ついにはキャプテンに選ばれるまでになり、チームを引っ張っていく。

そして…。

谷口の卒業後も、新キャプテンを主人公として墨谷二中野球部が強豪へと成長する様を描いていった。

wikipedeaより引用

とまあそんな感じなのですが、一見地味なんだけど、そこに凄まじいヒューマンドラマがあるんですよね。

当時の野球漫画は、主人公が非凡な才能を持ってスーパースターのように活躍するストーリーが多かったのですが、気の弱い谷口少年が、ひたすら努力を続けるといったストーリーが、なんだかとても哀愁があって面白かったんだと思います。

ちょっと切ない気持ちでいつも見てたのを覚えています。

影の努力を怠らず、キャプテンにまでのぼりつめる谷口。

彼を支える両親。

そして谷口の影の努力を見逃さなかった前キャプテン。
(↑個人的には一番キャプテンらしいのはこのキャプテンです)

ピッチャーの経験もないのに投手としての練習を始め、ついにはマウンドに立つまでにのぼりつめる谷口。
(キャプテンはあきらめやしないじゃないか!!byイガラシ)

そして彼の精神を引き継いだ丸井、イガラシ、近藤、とキャプテンが代わっていき、それぞれが活躍する…。

いやーあげればキリがない。

雨トークでやってくれないかな。

人を巻き込む力がすさまじい!

僕が好きな谷口の魅力は、人を巻き込む力です。

「がんばる」一辺倒の練習でメンバーの反感を買ってしまうも、それでもやがて周りの人間をやる気にさせてしまう谷口。

代表的なエピソードとしてこんな話がありました。

強敵、青葉学院との対決に向けて、谷口はキャプテンとしてメンバーに守備の特訓を行います。

毎日ノックだらけで体中傷だらけになったメンバーは次々に不平不満を言い出し、遂には谷口の家まで抗議することになりました。

「ちぇ、まったく、キャプテンがうらやましいぜ!ただノックさえしてりゃいいんだからな!」
「ほんとほんと!」
「みんなキャプテンに抗議しようぜ!」

谷口の家に着くと、お母さんから「タカオなら近くの神社に行ったよ」と伝えれます。

神社に願掛けにでも行ったのかなと笑いながら神社に行くメンバーたち。

そこで部員たちが見たものは、父と一緒に壮絶な特訓をする谷口の姿でした。

メンバーはそこで知るのです。

谷口は、みんなの練習(ノック)に時間を取られ、自分の練習が出来なかっただけで、学校での練習後、メンバーよりもっともっと厳しい練習を自分でしていたのです。

谷口「お、俺たちみたいに素質も才能もないものはこうやるしか方法はないんだ」

メンバーは谷口に声をかけることができず、逆に自らを恥じて自宅までのランニングで帰りだすのでした。

イガラシ「これなんだなあ…キャプテンがみんなをひっぱる力は…」

キャプテン
(C)ちばあきお/集英社 ホーム社

ううう

もう涙が止まりません。

丸井!イガラシ!お前らも大好きだよ!!!

谷口は、どんなときも決してあきらめない。

あきらめない気持ちが人の気持ちを動かしヤル気にさせるのです。

どうでしょうみなさん?

谷口の「がんばる力」は伝わりましたか?

伝わりましたね。

ぜひキャプテンの漫画読んでくださいね!

曲を聞いただけで泣けてきます

そしてアニメ版ではなんといっても主題歌ですよね。

オープニングの『君は何かができる』とエンディング曲の『ありがとう』は、いつ聞いても鳥肌もんですよ。

こちらも泣けます。

『君は何かができる』

『ありがとう』

『燃えてヒーロー』

なんでだろう。どうしてこんなに泣けるのだろう。

僕の人生で大事なことはすべて『キャプテン』が教えてくれたと言ってもいいでしょう。

それぐらいスゴい漫画なんです。

とにかくですね。

チーム名の「墨谷三中」という名前は、この『キャプテン』からきてるってことを言いたかったんですよね。

小学生の野球チームなのにどうして『中』がつくのかと思ったそこのあなた!わかりましたか!

え?知ってたって!

そうですかそうですか。

じゃあ今度一緒にキャプテン談義しましょう!

ただのキャプテンオタクより。

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