指導方針【守備編その1】
墨谷三中の守備についての考え方
みんな、全てのポジションを経験してみよう!
今の少年野球の問題点って勝利にこだわり過ぎるところです。
勝利にこだわり過ぎるから見えなくなってる部分があります。
子供がピッチャーやりたいと言っているのに、ピッチャーの練習すらさせてもらえない。
そんな少年野球チームがたくさんあります。
そんなチームは嫌だな。
気持ちも満足、技術も向上。
そういう指導を目指していきたい。
ポジションの固定は子供たちのためにならない。
勝利だけを目指すなら、ピッチャーはピッチャー、キャッチャーはキャッチャー、内野は内野の外野は外野の練習だけした方が良いでしょう。
でも、それは本当に子供たちのためになるのでしょうか?
子供たちに「勝って良い思いをさせてやりたい」と言いながら自分が勝ちたいだけの指導者になっていませんか?
それでは青葉の監督さんと一緒ですよ!
だから墨谷は勝ちにこだわらない。
勝ちにこだわらないからこそできることがある。
子供の気持ちを一人ひとりキチンと汲んであげる。(子供の気持ちが一番大事)
そして、適切な技術指導で将来の可能性をつくり出すこと。(将来を見据えた技術指導)
これ当たり前のようで、勝つことに染まってしまったチームではできません。
勝つことにこだわり続けると、将来中学や高校生になっていざ本格的に野球に取り組もうとした時。
僕は内野しかやったことありません。
僕は外野守れません。
ピッチャーなんてやった事ありません。
キャッチャーは無理です。
こんなことになります。
技術が伸びる最も大事な時期(13〜16歳)に、本来その子に向いているポジションの経験がゼロという悲惨な状態です。
指導者が勝つことにこだわり過ぎた結果です。
つまり、早い段階でポジションを決めてしまう(固定化する)ことは、その子の可能性を狭めてしまうってことなのです。
それでチームの勝率はあがりますけどね。
親が望むならもちろん勝利のためにはそれでいいんですよ。
でも小学生ですよ?よく考えてみて下さい。
自分が子供の頃、どうでしたか?
ピッチャーやってみたいと思いませんでした?
色んなポジションやってみたいと思いませんでしたか?
そもそも、そこまで勝負にこだわってましたか?
だから墨谷は、全てのポジションを経験してもらおうと思っています。
もちろん、自分がやってみたいポジションもどんどんやりましょう。
全員がピッチャーだっていいんです。
全員がショートだって、センターだっていいんです。
勝利にこだわらなくても野球はみんなで楽しくできるんです。
そこを見失ってはいけないんだ。
キャッチャーを経験することが野球上達の近道
技術的なことも少し。
野球が上手になりたいならキャッチャーをやれ!
というのが僕の考え方です。
中高とキャッチャーを経験した自分だからこそ言えることです。
考えてみましょう!
試合で最もボールにふれる回数が多いのはキャッチャーです。
一番ボールにふれるので必然的に練習機会が多くなります。
ピッチャーが全力で投げるボールを捕る回数が多いのもキャッチャー。
ワンバウンドを捕る回数が多いのもキャッチャー。
一球一球返球するのでスローイングの練習にもなります。
その他にもフィールド上で球場全体を見ながらプレーできのはキャッチャーだけです。
これも野球全体を俯瞰で見る力が身につきます。
あげればキリがありませんが、本当に相当な練習になります。
でも、キャッチャーは地味だとか痛いというイメージがあって、あまりみんなやりたがりませんよね。
ほとんどの少年野球チームが、運動神経の良い子がピッチャーやって、キャッチャーも固定化されてる場合が多いです。
はっきり言ってレギュラーだとかポジション固定だとか、本質的にはすごいもったいないことなんですよね。
なので墨谷三中では、交代交代でキャッチャーを体験してもらいたいと思っています。
もちろん前述したように勝利にこだわらないので、固定化する必要もありません。
キャッチャーは小学生にとって最高にトレーニングになるポジションなんです。
ちなみにヤンキースのマー君が野球を始めた時のポジションがキャッチャーだったのは有名な話です。
「相手を観察をしたりデータを分析するという思考はキャッチャーの経験から来ている。」と本人も述べています。
どうです?キャッチャーやらせたくなったでしょ?
キャッチャーというポジションを体験してもらいながら、一人ひとり好きなポジションを守って楽しみながら技術向上。
これが墨谷三中の目指す守備練習です。
まだキャッチャーの道具ひとつもないけど。
おまけ:珍しいマー君キャッチャー姿(高1)です。